【イークローゼット上質クリーニングと保管】
イークローゼット同様に、ネットを使った宅配クリーニングサービスが増えてきました。 ネットで申し込み、依頼品を宅配便で受け渡しするこうしたクリーニングサービスが広く認知され始めたことは喜ばしい限りです。
但し、後発のサービスを見渡すと内容的にも事業コンセプトでもイークローゼットとは大きな違いがあるようです。ここで改めてその違いを明確にしておきたいと思います。

近年、都市部のクリーニング店舗は「低価格競争」「スピード仕上げ」の対応に追われ効率化・生産性を重視するあまり総じて「品質」に対する意識が薄れてきたことを一事業者として認めざるを得ません。「イークローゼット」事業はこうしたことへの反省、職業的危機感から生まれたサービスといえます。つまり、クリーニングに「保管」という価値(収納サービス)をつけること、そして保管を前提としてお預かりすることで作業工程に時間的な余裕が生まれる…このことにより「スピードや効率重視の量産体制」と決別。結果、店舗営業では難しくなった本来の専門性を重視した上質な仕上がりを提供することができる…これがイークローゼットの基本的な考え方です。

他の宅配クリーニングが店舗と同等の品質・価格、あるい更に安価なサービスを打ち出しているのに対して、イークローゼットでは「店舗以上のクオリティー」で上質なクリーニングの提供をお約束しています。ご依頼品は、アイテムごとに最も適した工程でクリーニングし、適切に保管します。

以下にクリーニングサービスとしてのイークローゼットの「品質」「管理」についての具体的な取り組みを【イークローゼット・オリジナル】を例に記します。
【イークローゼット・オリジナル】
イークローゼットの根幹をなすサービスです。季節衣料のクリーニングとオフシーズンの無料保管を年二期制でスタート、現在は通年でご利用いただけるようになりました。
  • ご依頼品は、すべて最長6ヶ月無料保管の対象です。もちろん保管不要のご用命にもお応えしますが、お届けは入荷1ヶ月後以降となります。
  • ご依頼品は1点からお預かりします。(あらかじめ点数、料金の決まったパック形式ではありません)必要な時に必要なだけご利用下さい。
  • 皮革製品、毛皮など特殊衣料品も取扱っています。(ゆかたなどはオリジナルでも取り扱いますが、高級呉服はイークローゼット・和服をご利用下さい)
  • 衣類以外にも「靴・ブーツ」「バッグ」「ラグ」「カーテン」なども取扱ています。(ふとんはイークローゼット・ふとんをご利用下さい)
  • 集荷用のキットを用意しています。ご依頼品の入荷〜お届けはキット内の集荷バッグ単位で行います。「ふとん」「和服」を除き、取扱いアイテムは全て「イークローゼット・オリジナル」キットでご利用いただけます。

〈洗浄〉「ドライ」も「水洗い」も標準仕様
最近はどのクリーニング店舗でも「汗抜き・水洗い、ドライ&ウェット」などの名称を掲げ「ドライ」以外に「水洗い」をメニューに加える傾向にあります。水洗いは別工程で手間隙かかることから、ほぼ例外なく別料金、割増料金を頂くことが一般的でイークローゼットでも以前はそのようにしていました。ところがクリーニングの場合必ずしも、高い料金=上質な仕上がりとはなりません。作業前にご依頼品を一点ずつ点検、ご依頼者からの要望の確認を行いますが、その際 水洗いをご指示いただいたとしてもプロの目から見て、できれば避けたほうがいい状態のものや必要のないものがあったり、反対に汚れ具合を考えると是非「水洗い」したほうがいいものなど様々です。料金にかかわることなので大半はお客様のご要望に従う形でクリーニグすることになりますが、検品者にとっては大変なストレスでもあります。

そんなこともあって、イークローゼットでは「ドライ」と共に「水洗い」を標準仕様とし別料金、割増料金をいただかないことにしました。つまり、アイテム個々のコンディション、繊維素材などから最も適切な洗浄方法を各アイテムに適用します。それまで「アクア」という水洗いを併用したクリーニングをオススメしていましたが(通常の倍料金でありながらリピーターの多いオプションでした)これをあえて商品ラインナップから外し、検品者が必要と判断した場合は全て標準でこのアクア(水洗い)を適用しています。

〈乾燥〉タンブラー乾燥と静止乾燥
衣類の裏地などについている「品質表示」をご存知だと思います。国内販売製品には家庭用品品質表示法で表示が義務付けられています。この中の「洗濯表示」は製品による洗い方のほか干し方、アイロンのかけ方などの適切な取扱い方法が記されていて、ご家庭での洗濯やクリーニングに出すときの参考にされる方も多いかと思います。

このところ下着からおしゃれ着まで相当な確率で「タンブラー(タンブル)乾燥はお避け下さい」と表記されていることにお気づきでしょうか。これはドラム式で熱と回転で乾かす方式(一般家庭に普及しているものや、コインランドリーなどの乾燥機がこれにあたります)で、衣服に対するダメージが大きいので使用を控えるべきという意味です。ちなみに家庭では、この乾燥方法以外の選択肢は「自然乾燥」ということになります。クリーニング工場では、この方式の乾燥機の他に回転させずに乾かす「静止乾燥機」を設置していますが、作業時間を考えればタンブリング乾燥機のほうがはるかに効率的です。よって、はじめから静止乾燥機を備えていない工場もあります。また「洗濯表示」はアパレルからの目安ですので当然、乾燥機の使用基準は各業者の内規によります。

前述の通り、保管を前提にお預かりするイークローゼットは、量産的な効率より、個々の衣類への負担を第一義に乾燥工程を選択しています。

〈プレス〉立体プレス機+ 手仕上げ
洋服について、和服との違いで語られることがよくあります。和服は反物を直線で裁断して縫い合わせ、パーツを平面状に組み合わせた服です。着用は体を包むように着る人の体型に併せて紐や帯で形を整えるため、サイズは大人・子ども用程度の種類しかありません。一方、洋服は布地を曲線で裁断し縫製することで、体型に合わせた立体を作ります。結果多様なデザインが生まれると共に、何種類ものサイズを作ることになります。このような多種にわたる立体縫製された洋服を一律に型崩れさせることなく、洗ってプレスするというのは想像以上に大変な技術でもあります。

昨今、家で洗えることを売りにした洋服も多くなりましたが、プレスまでは無理という理由で店頭に持ち込まれることも少なくありません。とはいえ、仕上げ馬という専用のアイロン台とアイロンだけで完全に手仕上げする技術のある職人はすでに希少です。現在一般的なクリーニング工場では「立体プレス機」という人体型のプレス機を用いて蒸気で仕上げますが、どんな最新の機械でも先に述べたように、デザインやサイズが様々な洋服全てに対応することはできません。そこで欠かせないのが機械プレス後の手仕上げです。イークローゼットではベテランスタッフが機械の仕事ぶりをチェック、不備な箇所を時間をかけて手直ししています。

〈クリーニング・タグ〉をご確認ください
ご依頼品それぞれのアイテムに作業前点検、作業仕分けと同時に下記のような(耐洗紙製)のタグを添付しています。

①ナンバータグ
全てのアイテム一点ずつに必ずつけられるNo. 表示です。
納品後の製品に関する、お問い合わせの際はこのタグナンバーをおしらせください。

②補助タグ
アイテム毎に作業工程上確認が必要な個別情報がある場合に添付するためのタグ
イークローゼットで使用している主な補助タグは以下の通り。
  • 作業前確認……お預かりしたアイテムにクリーニングする上で支障がある、あるいはその恐れのあるものをチェックし対処します。
  • シミ抜き………箇所をご指示いただいたシミ、作業前点検で確認したシミを問わずシミ抜き料金はいただきません。裏面に作業結果を記載します。
  • 作業指示………オプションは、有料でお客様からの要請により施す加工・工程オプション以外は、作業前点検及び作業工程を決めるスタッフの判断及び作業者への申し送り事項。
  • 修繕・リペア…有料でお客様からの要請により施す補修作業。